多分一生彼女できねーわ!
快速特急ほんとに降りられんの?
降りたとしても道じゃないよ、砂漠だよ。
砂漠歩けんの?
こういう情熱的でパッショナブル、かつエキサイティングでエモーショナルなセンチメントになってしまうような恋愛がしたいとまるで童貞のような事を言い続けているが、現実を見れば、ドラマチックな恋愛はおろか、ぬるくてつまらない消化試合的な恋愛すらしたことがないということに気付いた。
冒頭の3行は、TBS系の“大恋愛〜僕を忘れる君と” というドラマの中のセリフなのだが、あまりにムロツヨシに感情移入してしまった僕は昨晩このドラマの最終話を見ながらひとり涙を流してしまった。戸田恵梨香との恋はかなりハードモードでなかなかに辛かった。まるで自分が戸田恵梨香と結婚しているかのような気持ちになってしまっていたが、ふと自分はただの童貞であることに気付き1人寂しく泣いた。
こんな前置きは置いといて、今回話したいのは恋愛がしたいという話だ。
時は遡ること3月末、僕は3日間ほど鹿児島に帰省した。いつものように「鹿児島に帰ってきたよ〜」という誰得なストーリーをあげたところ、小学校が一緒だっただけの女の子からリプが来た。
おかえり〜
いつまで鹿児島いるの?
びっくりしちゃった。小学生の時もそこそこ喋るくらい程度の仲だっただろうし最後に喋ったのだって5年くらい前にたまたまバスで会った時。かろうじてインスタで繋がってるくらいの子から「おかえり」だけならまだしも「いつまでいるの?」とまるで親並みに自分の行動を把握しようとしてくるではないか。その後
暇あればご飯行こー
って言われた。その時はめちゃめちゃ片思いしてる人が別にいたから全く乗り気でもなかったが、なんといっても彼女いない歴=年齢の僕はデートというものを経験したことがない。だから自分試しのつもりで次の日ご飯に行くことにした。
朝が苦手だから集合時間は昼の1時にした。
寝坊はせずにちゃんと起きれたが、出かける準備も苦手だから、僕は15分遅刻した。僕が着くとそこに彼女の姿はなかったが、彼女は20分遅刻した。(わんちゃんこの子俺に気があるな)という童貞特有の浅はかな考えはこの時に自明に否定された。
適当に鎌倉パスタ食ってカラオケに行った。
そして今回のデートで(僕は勝手にデートと言っている)、自分がありえないくらい女慣れしてないことが判明してしまった。多人数ならまだ大丈夫だと思うが、1体1は無理だった。その日だけ語彙力が3になってしまった。
言えたのは
「あー」
「えー!」
「まじで!」
この3語だけだった。この3語しか言えなかった。語彙数だけで言えば「パパ」、「ママ」、「まんま」しかまだ言えない赤ちゃんといい勝負。異性の前だけ語彙力が赤ちゃんになる僕はこの3つの言葉だけを駆使して何とか乗りきった。いや、全然耐えてなかった。盛り上がることも無く夕方の6時に解散。2人とも門限のある小学生のようにそそくさと帰る。
ふつーに反省した。僕は密かに童貞見積もり期間を1年間延長し悲しみの涙を流した。その後LINEが来た
相変わらず今日もめっちゃ面白かった!
どこらへんが相変わらずなのか、どこらへんが面白かったのか、ひとつも理解できなかったけれど、ポジティブな僕は次に期待した。
そうして2週間前、3ヶ月ぶりに鹿児島に帰省した。
もちろんまたこの子とデートに行くつもりで。そしてあわよくば付き合ってやろうと。
ところがどっこい、童貞にそんな勇気はない。何もしないまま2週間という時間だけが過ぎてしまった。もちろん向こうからも何も来ない。最初の1歩すら踏み出せないのだ。
快速特急どころか各停からも降りられない。降りても砂漠でもないのに永遠に大阪環状線から降りられない。永遠に優先席に座っている。
悲しい
今日はボケ無し、ただの日記。
今までYouTubeというものをそんなに見たことがなかったが、最近パーカーというYouTuberにハマった。彼は神戸大学の学生なのだが、大学に友達がひとりもいない。いわゆるぼっちってやつだ。そんな大学ぼっちの彼が投稿するのは、「1人で○○やってみた」や「ぼっち大学生の1日の過ごし方」といった日常動画。初見ではこんなん何が面白いんだ、と疑問だったが見ていくうちに不思議な魅力に取りつかれる。
大学生というのは基本的にバカな生き物だ。友達が多くウェイしてるのが1人前の大学生と言わんばかりに陽キャそうな奴と頑張って友達になり頑張ってウェイウェイしたがる。だから周りから見てウェイしてそうに見えない奴はバカにされる。友達がいなくてもバカにされる。お前友達いなくて大学生楽しんでないみたいだけど大丈夫?と謎の心配をされる。
だから去年大学生1年で友達もほぼおらずウェイすることもなかったような僕は友達多いが成功という価値観にとらわれたがためにものすごくコンプレックスを持っていた。例えばよく訳の分からない奴に「お前友達いないもんな」と謎のマウントを取られたことがあるが、手に持っていた食べかけのスイカバーをそいつの頭の上でぶちまけてやりたかった。(実際にする程の度胸はない。)
いっぱい友達を作って陽キャになってキラキラする!ということはすぐに諦め、程よい陰キャ感を醸し出すこと半年、冬くらいになると新しい友達が増えていった。大学デビューに憧れ少し無理をしてウェイしていたような奴らがそんな生活に疲れてしまったのだろうか、程よい陰キャの僕のもとに集まってきたのだった。
こうして1年間僕は友達関係について頭を悩ませていたのだったが、パーカーチャンネルの動画を見た時、ハッとさせられた。別に友達なんかいなくても1人でも満足度の高い生き方ができるんだと。僕にとってそれはとても新しい価値観だったが、彼が何でも1人で行動に移していく姿を見るととてもカッコよく見えた。
すっかりパーカーのファンになってしまった僕はTwitterでもInstagramでもフォローし、先週彼のエッセイ本が発売されたが、発売日に買って読んだ。そしてパーカーに媚を売るように、彼の本を買ったというストーリーをメンション付きでやった。
遂に今日パーカーからフォローされた。
嬉しかった。ぼっち大学生からフォローされただけなのに嬉しかった。
(55分)
ただの童貞ではない。強い童貞なのである。
残念なことに2週間ほど前、自分の部屋にゴキブリさんが出てしまいました。ワンルームでひとり暮らしをしている僕は殺虫剤など持っていなかったのでただ見守ることしかできません。しばらくすると隙間に逃げられてしまい、1時間たっても出てこなく、その日はもう遅かったので寝ました。次の日、また同じくらいの時間に、そこから昨日のGが出てきました。やつは2時間くらいじーっくり僕の部屋を一周するとクローゼットの中に入ってしまいました。ふぁっ!?こうしてこれから僕はクローゼットを締め切ってクローゼット無しの生活を強いられました。3日目にして洗濯で干してたパンツが尽きたので意を決してクローゼットをいざ開けるとそこにやつの姿はありませんでした。幸か不幸かこのクローゼットの中で死んでしまったのでしょうか?僕はここから平穏な日常を取り戻したかに見えました。
しかし!
多分ヤツには部屋中に卵を産み付けられてしまっていました。ここ1週間ほどですかね、2ミリくらいの茶色いやつがよく壁を歩き回っているんです。今日も3匹くらい潰したんですけどね、もうこれ完全にアウトですよ。ゴキブリのコロナ禍。ゴキブリのパンデミック。ゴキブリの非常事態宣言。ゴキブリの布マスク2枚。ゴキブリの10万匹給付。イラナイッ!
まあこういう訳で10万匹給付を受け取ってしまった僕の部屋は侵入経路不明のゴキブリが100%という事で緊急アラート発動です。部屋の人口10万人あたりのゴキ数は基準値を大幅に超えています!ちょうど今部屋の電気が真っ赤に点灯しました。夜の部屋は危険です。
そんな僕の部屋で唯一頼れる物はシングルベッドだけ。ひとり暮らしを始める前、女の子をいっぱい泊めることもあるだろうとお母さんにセミダブルが欲しいとは言えずタンスのゲンのサイトで1番安いシングルベッドを選んでしまい後悔していたが、今ではこのシングルベッドもすごく立派に見える。ゴキブリから唯一僕の身を守ってくれているのだ。
本音を言うならば僕が女の子をゴキブリから守りたかった。けれど守る女の子がいないどころか、女の子を部屋に入れたことが1度もない。もしかすると、この部屋に女の子を入れない事こそが1番女の子を守っているのかもしれない。そう思えば、僕はただの童貞ではなく、世界中の女の子を守っている心の強い童貞なのである。世界中の童貞たちには僕を見習ってほしい。以上男子校こじらせ童貞より。
(45分)
僕が企んでいること。
僕は土日がうまく使えない。これは中学生の頃からの悩みでもある。勉強を一気に済ませてしまおうと思っていてもTwitterとInstagramの永久往復シャトルランしかできない。常にリアルタイムでTLを監視しているので誰かがツイートすると僕は爆速でいいねがつけられる。いいねを如何に速く押せるかに命をかけていると言っても過言ではなく、その速さにはあの陸の王者ウサイン・ボルトだってビックリだ。彼は100メートル走るのに9秒くらいかかるかもしれないが僕はいいねを付けるのに1秒もかからない。ハッキリ言って雑魚だ。
と久しぶりになんにも面白くないボケをかましたところでこれがボケかすら怪しいところではあるが、本題は日曜が上手く過ごせないという話で、残念ながら今日もサザエさんとじゃんけんをするところから1日がスタートした。ちなみに自慢ではないが、僕はサザエさんとのジャンケンでは必ず後出しをすることにしている。こうすることで必ず勝つことが出来るのだ(ドヤっ)。小さい頃はサザエさんにジャンケンで負けてイライラもしたものだが、大人になった僕はあの頃のアホな僕とは違う。後出しという大人のワザを手にしたことで必ず勝てるようになったのである。こうやってサザエさんが間抜けな顔でパーを出してきたので僕は笑いながらチョキを出したのである。いい1日のスタートをきることが出来た。
期限が今日までの再履の課題。を横目にスマホを見る。特に返事がしたくなるようなドキドキするLINEなどは全く来ておらず昨日のトーク欄を見返したりする。東京の友達とのトーク欄、 “ところでさ、水曜夜東京来れる?” “来れるけど何?” “よし来い 飲み会” と新宿の居酒屋のリンクが貼られていた。“飲み会のためだけに行くん?” と聞くと “うん、翌日解散” “いや悩んでる俺がおかしいよな” “普通におかしいけど、頭おかしいのがお前の正常” と。3週間前にも同じノリで東京には行ったばかりだった。だから結局今回の話は断ったが、そこは唐揚げのすごい居酒屋として有名で1度行ってみたいと思っていただけに少し残念だ。断ったのは正常であるに違いないが、なにか惜しいことをした気持ちだ。毎日はこんなことの繰り返しである。
金と時間さえあればなあ… 大学生は時間だけはあると思われがちだが、課題に追われテストに追われで全くそんなことは無い。それにバイトをしなければ遊ぶ金さえない。バイトをすればさらに自由な時間が無い。ないものばかりである。大学生が生きていく上でのキーワードは金と時間。これだ。時給千円くらいのバイトで遊ぶ金を貯め、稼いだ分は使い果たす。ほとんどの大学生はこうである。これが金と時間のキーワードを解決する最も簡単な方法だ。しかしこれで本当にいいのか?就職する際「あなたがこれまで力を入れてきたことはなんですか」と聞かれても何も答えられない人になりそうだ。「松屋のバイトを4年間頑張りました」こんなん言える訳が無い。(松屋でバイトしたことないけど)
こういう訳で僕はネットビジネスを企んでいるわけである。在宅でシフトに縛られることなくバイト以上の金を稼ぐ。成功した暁には自由な時間も増える上に将来“学生時代に頑張ったこと” として胸を張ることができる。これが僕の理想、idealだ。
ネットビジネスを企みもう半年が経つ。半年間企み続けただけで何もしてないし、何も考えてない。本当に僕は全くダメな男、略してマダオである。こうしてマダオはこれから3年間、ネットビジネスを夢見続けて終わるのだろう。
(1時間25分)
二郎系ラーメンが食べたい
男というのは馬鹿な生き物であり、時に彼らは男らしくなることこそが絶対的正義と言わんばかりに見た目を改造しようとする。筋肉モリモリになるためにアホみたいにプロテインを主食にしてみたり、身長が欲しくてぐんぐんグルトをガブ飲みしたりするのである。しかしこれは肉食系のやり方だ。
ひと昔前に草食系男子という言葉が流行った。草食系男子とは“異性にガツガツしていない、恋愛に対して消極的な男” のことで千葉雄大とか小池徹平とかそういう俳優を思い浮かべ、どちらかと言うとナヨっとした塩顔な男子を想像する。草食系男子というのは別に悪いものでもないし、自分も草食系男子なのだと胸を張っていた。それがどうだろう、友人に「お前は草食系じゃないよ、草、草だよwww」と言われてしまった。なんだ草系男子とは。草薙か?は?ネガティブなめんなよ!
まあこんなわけで一刻も早く男らしくなりたかったんですね。で、なにをしたらいいのか?出来れば一瞬で終わるものがいい。その答えは完全に二郎系だった。
小汚い小さな店舗にそれに反比例するかのようなデカい店員。柔道部の部活中に負けないほどの熱気と威勢のいい声が常に鳴り響いている店内で、柔道部の1週間洗っていない柔道着にも負けないほどの汚さと汗が白く吹き出した黒Tシャツを着た店員がまるで稽古中のように作るのは、油とにんにくしかないスープに大盛り300グラムの太ちぢれ麺をぶち込み豚チャーシューを敷き詰めてその上からもやしを限界までのせるというラーメン、これが二郎系ラーメンである。そしてこの二郎系を食すことこそが男らしい男というものだ。
そういう訳で2週間前に初めて二郎系ラーメンというものを食べに行くことにした。男子大学生というのはあれを好んで食べるようだが、僕には向いてなかった。牛乳を飲んだコップで麦茶を飲んでしまった後くらい気持ち悪くなった。僕は根っからの草だったのだ。その後1週間ちょくちょくお腹が痛くなった。時には夜も眠れずゲリゲリピーと戦ったりした。これが僕が男らしくなることの引き換えに受けた代償であると思っていた。
昨晩Twitterのトレンド欄を見ていると “大阪のラーメン店” というのがあり気になり見てみると、そこには“大阪の人気ラーメン店 2日~16日合わせて39人食中毒” というニュースがあった。紛れもなくこの前行ったラーメン屋で時期もかぶっていた。この40人目は僕である。男らしくなりたかっただけなのに、食中毒になっただけだった。
この店コロナ対策についてはどこのラーメン屋よりもうるさく、マスク無しでは店内に入れず、入店時は必ずアルコール消毒、外での3、40人の行列にも1m置きにコーンが置かれ、連れでも1mの距離を離れなければいかつい店員に “1mあけろ言うたやんけえ” と怒鳴られる。そんな店が本命の食中毒対策が不十分だったのである。まさに頭隠して尻隠さずとはこのことだ。僕の体に食中毒の歴史を刻んだこの店を僕は許さない。もう僕は二度とこの店には行かないだろう。
(1時間25分)
1年記念をふりかえって切ない夜
朝起きてスマホの画面を見ると、今日は6月19日。みんなにとってはなんでもない日かもしれないが、僕はすぐにあっ!となった。今日でちょうど1年だ、そう、好きな人に振られた日から。
ここ数ヶ月ほとんど家から出ることも無く、曜日も日付感覚も失われていたというのにこういう日に限ってハッと思い出す。忘れたい日こそ忘れられないものだ。あの日を思い出すのは久しぶりであったが鮮明に記憶が蘇る。
そもそも中高6年を男子校で過ごした僕はそれまでの6年間で喋った女の子なんて両手も要らないくらいしかいなかったし、周りの友達もみんなそうだった。稀に彼女がいる奴もいたが、彼氏がいる奴の方が多かった(まあこれは完全なデマだが)。そして、みんな大学に入れば彼女なんて簡単に出来ると思っていた。俺らに彼女がいないのは男子校だからだ、共学なら余裕で彼女いたわwとほざいていた。だから、正直彼女なんて簡単に出来ると思っていた。
だがどうだろう、1年前僕は振られてしまった。それは圧倒的な女慣れのしなさすぎと勘違いにより引き起こされたものだった(まあ最大の理由はその子が地雷だったんだけどな!)が、それから僕は完全に女性恐怖症に陥ってしまった。女性と喋ることは当然ながらLINEすらまともにできない体になってしまった。だからZoomでち○こを出したせいやは素直にすごいと思う。
この頃の僕はバ先のJKのいらっしゃいませ〜を聞いて癒されることでなんとか精神を保っていた。この子のいらっしゃいませ〜を聞くためだけにシフトを入れまくった。テスト期間も週4、5でバイトに入り無事に単位は半分くらい落とした。この頃のツイートを見返すと女には振られ、単位は落とし、トイレでシコる。なんなんだ俺の大学生活 などといった酷いつぶやきがあって恥ずかしくなってそっと消しておいた。
それまでカトリック系の中高で聖母マリア様についてしか学んでこなかったのに、いざ世に出ると聖母マリア様のような女はいなかった。代わりにいたのはタピオカを主食にしてタピオカくらい顔が真ん丸くなったタピオンナか、はたまた飲みなのに千円しか持ってこず当たり前のようにお金を払わないドケチ痴女ばかりだった。それから1年女という生き物がどんな生き物なのか勉強し女慣れしていくことにした。
そこでまずバ先の先輩にキャバクラに連れて行って貰った。これが全然楽しくなかった。キャバ嬢は終始僕のことを「チェリーボーイ」と呼んできた。二度と来るかと心の中で吐き捨て「ありがとうございました。また来ます〜」と言って店を出た。これを機に風俗には世話にならんと心に誓った。
それからはバ先の女の子を順番に虱潰しのように練習に使っていった。同じシフトで初めて喋った子と帰宅後朝5時まで電話したり、仲良くなったバ先の先輩に映画に行きませんか?と言って断られたり、とにかく必死だったがバイトのおかげで人並みには女子と仲良くなり喋れるように成長した。この頃には大学の同じクラスの子と初めて喋り、課題を聞いたり聞かれたり出来るようになった。徐々に徐々にだが成長を成し遂げた。そしてサークルの先輩を好きになったり、帰省した時に8年ぶりくらいに会う地元の子とデートしたりもした。1体1になると相変わらずだったが確実な成長を感じた。これからもあまり悲観的にならずまた頑張っていこうと思う。書いていて涙が出そうになってきたので今日は飲んで寝よう思う。さらば!
(1時間45分)
夜通し行われた1人脳内反省会
どうも、男子校出身20歳の大学生です。
昨日の夜は眠れなかった。昨晩スタバの店員さんのことをブログに書き、“今日はもう寝ようと思う”と締めておきながら、全然あの深川麻衣似の店員さんが脳内から消えなかった。布団に入って電気を消した僕は無敵だった。別に好きだとかそういうのじゃないけれど、永遠に妄想が止まらない。多分5、6回はデートした。妄想はどこまでも駆け抜ける。そう、僕は妄想界のスピードスターなのであり、僕の足は誰にも止められやしない。その早さは渡部の3分多目的フィニッシュにも全く引けを取らないと自負している程である。佐々木希もビックリ!
と冗談は程々に、眠れない僕はただ眠ろうとしても辛いだけであり、思いついたことを行動に起こしてみる。
まず僕は例の手書きルイヴィトン財布からスタバのレシートを取り出した。とにかく名前が気になったのだ。スタバの可愛い店員に話しかけられた!とプチパニックだった僕はネームプレートを見る余裕などなく(そもそもスタバの店員ってネームプレートつけてたっけ)、未だに童貞みたいなそんな振る舞いしか出来ない自分を恥じた。しかしレシートを見るも名前が載っていない。#28と書いてあり、きっと僕みたいな人間からの防犯上名前は載せていないのかもしれない。無念。(ちなみに近所のスーパーの推しはよしださん。いつもよしださんのレジに行くからよしだって名前が入ったレシートを受け取って帰る。これぞ通のレシートの楽しみ方だ。)
このまま僕が眠りにつけるはずもなく、気付けばTwitterで“スタバ ○○(店名)” と検索していた。あの店員さんのことについてつぶやいてる人がいるかもしれないと思ったのだ。僕は昔から下心ありきの下調べには余念が無い。これくらい容易い。検索するとツイートがいくつか出てきた。
「僕みたいな陰キャにも購入時世間話してくれた」
「ゆったりしてて、ゆっくりオススメ教えてくれたり」
これを見てなんだかがっかりしてしまった。あの店員さんが話しかけていたのは僕だけではなかったのだ。正直信じられなかった。そんな訳が無いと何度も自分に言い聞かせた。しかしこれは現実だった。さらに陰キャに話しかけていたのだ。これは僕も店員さんからしたら陰キャに見えたから話しかけたということだ。急に涙が溢れてきた。陰キャに対する店員さんの優しい心遣いをなーにが“俺に気があるな”だよ。そんなこと言ってて恥ずかしくないのか。
こうしてそもそも諦めるものなどなかったが諦めたのである。
それからスタバについて色々調べてたら、あの上のやつはクリームじゃなくてホイップって言い方をするらしい。だから昨日僕がすまし顔で言った「クリーム多めで」も全然通ぶれていなかったわけだ。店員さんがニコニコ笑っていたのも納得なのである。チャレンジャー海淵よりも深い納得。意味わからん。もう色んなところでボロが出てくる。
こうして夜中の2時に布団に入ったはずだったが、気付くと外は明るく時計の針は午前8時を指していた。そこから寝落ちした僕は無事に二限は絶起。
こうして単位は落として女は落とせない僕の日常に戻ったのである。
ばいばい単位
ばいばいスタバ
今日こそはもう寝ようと思う。
(所要時間1時間25分)