oku096’s diary

男子校出身の日常

1年記念をふりかえって切ない夜

 

朝起きてスマホの画面を見ると、今日は6月19日。みんなにとってはなんでもない日かもしれないが、僕はすぐにあっ!となった。今日でちょうど1年だ、そう、好きな人に振られた日から。

 

ここ数ヶ月ほとんど家から出ることも無く、曜日も日付感覚も失われていたというのにこういう日に限ってハッと思い出す。忘れたい日こそ忘れられないものだ。あの日を思い出すのは久しぶりであったが鮮明に記憶が蘇る。

 

そもそも中高6年を男子校で過ごした僕はそれまでの6年間で喋った女の子なんて両手も要らないくらいしかいなかったし、周りの友達もみんなそうだった。稀に彼女がいる奴もいたが、彼氏がいる奴の方が多かった(まあこれは完全なデマだが)。そして、みんな大学に入れば彼女なんて簡単に出来ると思っていた。俺らに彼女がいないのは男子校だからだ、共学なら余裕で彼女いたわ‪wとほざいていた。だから、正直彼女なんて簡単に出来ると思っていた。

 

だがどうだろう、1年前僕は振られてしまった。それは圧倒的な女慣れのしなさすぎと勘違いにより引き起こされたものだった(まあ最大の理由はその子が地雷だったんだけどな!)が、それから僕は完全に女性恐怖症に陥ってしまった。女性と喋ることは当然ながらLINEすらまともにできない体になってしまった。だからZoomでち○こを出したせいやは素直にすごいと思う。

 

この頃の僕はバ先のJKのいらっしゃいませ〜を聞いて癒されることでなんとか精神を保っていた。この子のいらっしゃいませ〜を聞くためだけにシフトを入れまくった。テスト期間も週4、5でバイトに入り無事に単位は半分くらい落とした。この頃のツイートを見返すと女には振られ、単位は落とし、トイレでシコる。なんなんだ俺の大学生活 などといった酷いつぶやきがあって恥ずかしくなってそっと消しておいた。

 

それまでカトリック系の中高で聖母マリア様についてしか学んでこなかったのに、いざ世に出ると聖母マリア様のような女はいなかった。代わりにいたのはタピオカを主食にしてタピオカくらい顔が真ん丸くなったタピオンナか、はたまた飲みなのに千円しか持ってこず当たり前のようにお金を払わないドケチ痴女ばかりだった。それから1年女という生き物がどんな生き物なのか勉強し女慣れしていくことにした。

 

そこでまずバ先の先輩にキャバクラに連れて行って貰った。これが全然楽しくなかった。キャバ嬢は終始僕のことを「チェリーボーイ」と呼んできた。二度と来るかと心の中で吐き捨て「ありがとうございました。また来ます〜」と言って店を出た。これを機に風俗には世話にならんと心に誓った。

 

それからはバ先の女の子を順番に虱潰しのように練習に使っていった。同じシフトで初めて喋った子と帰宅後朝5時まで電話したり、仲良くなったバ先の先輩に映画に行きませんか?と言って断られたり、とにかく必死だったがバイトのおかげで人並みには女子と仲良くなり喋れるように成長した。この頃には大学の同じクラスの子と初めて喋り、課題を聞いたり聞かれたり出来るようになった。徐々に徐々にだが成長を成し遂げた。そしてサークルの先輩を好きになったり、帰省した時に8年ぶりくらいに会う地元の子とデートしたりもした。1体1になると相変わらずだったが確実な成長を感じた。これからもあまり悲観的にならずまた頑張っていこうと思う。書いていて涙が出そうになってきたので今日は飲んで寝よう思う。さらば!

 

(1時間45分)