oku096’s diary

男子校出身の日常

多分一生彼女できねーわ!

快速特急ほんとに降りられんの?

降りたとしても道じゃないよ、砂漠だよ。

砂漠歩けんの?

 

こういう情熱的でパッショナブル、かつエキサイティングでエモーショナルなセンチメントになってしまうような恋愛がしたいとまるで童貞のような事を言い続けているが、現実を見れば、ドラマチックな恋愛はおろか、ぬるくてつまらない消化試合的な恋愛すらしたことがないということに気付いた。

 

冒頭の3行は、TBS系の“大恋愛〜僕を忘れる君と”  というドラマの中のセリフなのだが、あまりにムロツヨシに感情移入してしまった僕は昨晩このドラマの最終話を見ながらひとり涙を流してしまった。戸田恵梨香との恋はかなりハードモードでなかなかに辛かった。まるで自分が戸田恵梨香と結婚しているかのような気持ちになってしまっていたが、ふと自分はただの童貞であることに気付き1人寂しく泣いた。

 

こんな前置きは置いといて、今回話したいのは恋愛がしたいという話だ。

 

時は遡ること3月末、僕は3日間ほど鹿児島に帰省した。いつものように「鹿児島に帰ってきたよ〜」という誰得なストーリーをあげたところ、小学校が一緒だっただけの女の子からリプが来た。

 

おかえり〜

いつまで鹿児島いるの?

 

びっくりしちゃった。小学生の時もそこそこ喋るくらい程度の仲だっただろうし最後に喋ったのだって5年くらい前にたまたまバスで会った時。かろうじてインスタで繋がってるくらいの子から「おかえり」だけならまだしも「いつまでいるの?」とまるで親並みに自分の行動を把握しようとしてくるではないか。その後

 

暇あればご飯行こー

 

って言われた。その時はめちゃめちゃ片思いしてる人が別にいたから全く乗り気でもなかったが、なんといっても彼女いない歴=年齢の僕はデートというものを経験したことがない。だから自分試しのつもりで次の日ご飯に行くことにした。

 

朝が苦手だから集合時間は昼の1時にした。

寝坊はせずにちゃんと起きれたが、出かける準備も苦手だから、僕は15分遅刻した。僕が着くとそこに彼女の姿はなかったが、彼女は20分遅刻した。(わんちゃんこの子俺に気があるな)という童貞特有の浅はかな考えはこの時に自明に否定された。

 

適当に鎌倉パスタ食ってカラオケに行った。

そして今回のデートで(僕は勝手にデートと言っている)、自分がありえないくらい女慣れしてないことが判明してしまった。多人数ならまだ大丈夫だと思うが、1体1は無理だった。その日だけ語彙力が3になってしまった。

言えたのは

「あー」

「えー!」

「まじで!」

この3語だけだった。この3語しか言えなかった。語彙数だけで言えば「パパ」、「ママ」、「まんま」しかまだ言えない赤ちゃんといい勝負。異性の前だけ語彙力が赤ちゃんになる僕はこの3つの言葉だけを駆使して何とか乗りきった。いや、全然耐えてなかった。盛り上がることも無く夕方の6時に解散。2人とも門限のある小学生のようにそそくさと帰る。

 

ふつーに反省した。僕は密かに童貞見積もり期間を1年間延長し悲しみの涙を流した。その後LINEが来た

 

相変わらず今日もめっちゃ面白かった!

 

どこらへんが相変わらずなのか、どこらへんが面白かったのか、ひとつも理解できなかったけれど、ポジティブな僕は次に期待した。

 

そうして2週間前、3ヶ月ぶりに鹿児島に帰省した。

もちろんまたこの子とデートに行くつもりで。そしてあわよくば付き合ってやろうと。

 

ところがどっこい、童貞にそんな勇気はない。何もしないまま2週間という時間だけが過ぎてしまった。もちろん向こうからも何も来ない。最初の1歩すら踏み出せないのだ。

 

快速特急どころか各停からも降りられない。降りても砂漠でもないのに永遠に大阪環状線から降りられない。永遠に優先席に座っている。

 

悲しい